2、環境の安全性

定義

地域あるいは職場や学校において、疾病・傷害・損失をこうむらないこと

情報

  1. 療養者が生活している地域の歩行環境、車いす、歩行補助具の使用可能性
  2. 公共交通や移動手段の利便性
  3. 地域の治安の悪さと本人の属性
  4. 地域の環境汚染のレベル
  5. 子どもの学校、保育園、遊び場、公園へのアクセスの安全性
  6. 養育に不適切な場所、資源
  7. 病院や薬局へのアクセスの安全性
  8. 暴力の脅威、報告の必要性

Outcome

理解・関心

  1. 周囲の危険な環境・問題に気がつかれていない
  2. 周囲の危険な環境・問題に気がつかれている
  3. 周囲の危険な環境・問題に気がついているが解決策には関心が示されない
  4. 周囲の危険な環境・問題に気がおり部分的な解決策を考えている
  5. 周囲の危険な環境・問題に気がついており解決策も理解されている

行動

  1. 周囲の危険な環境・問題に自ら近づいて行く
  2. 周囲の危険な環境・問題を避けることができない
  3. 周囲の危険な環境・問題に自ら近づかないが巻き込まれる
  4. 周囲の危険な環境・問題を避けることができる
  5. 周囲の危険な環境・問題がなく安全を保てる

介入

観察

  1. 本人の置かれている環境に対する思いや考えを伺います
  2. 環境の危険に関する状況報告(感染、放射線、化学薬品、災害、農薬、生物学的製剤、廃棄物)
  3. 環境の危険と本人の生活状況の課題の整理
  4. 環境の改善をもたらすリソースの有無

ケアと治療処置

  1. ご人の意思を尊重した環境改善への提案をします
  2. 危険を回避できる行動の提案をします(予防接種、災害予防、汚染除去法)
  3. 周囲の環境調整をします
  4. 災害時支援をします:安否確認、他職種との情報共有、医療機器利用者の安全確保
  5. 災害訓練の実施をします(シミュレーション)

教育

  1. 安全な環境の理解
  2. 危険回避の方法の理解
  3. 災害時の対応および準備支援:災害MAPへの登録、災害マニュアルの提供、医療機器の安全確保と点検、安否状況伝達の指導
  4. 環境が身体や生活に与える影響の理解

調整

  1. 本人の健康上の問題を優先した環境調整(家族,ケアマネジャー,保健師,学校など)
  2. 本人の安全を優先した環境調整(家族,ケアマネージャー保健師,学校など)
  3. 災害時支援:関係業者への連絡及び調整
  4. 地域のリソースの活用に向けた連携(区役所,町内会など)
  5. リスクを最小限にするための環境調整

課題名の例

  • 安全でない環境
  • 安全性の高い環境