開業2回目の梅雨の季節です。事務所の庭のアジサイはさまざまな彩でわたしたちを楽しませてくれています。あじさいの花言葉は「移り気」や「無常」なのですが、白は「寛容」、青は「辛抱強い愛情」です。利用者のみなさまに勝手な辛抱強い愛情を感じながら営業しています。
がんターミナル患者さん。在宅死を想定して戻りましたが再び抗がん剤治療を受ける意思決定をされました。幸いに効果があり、数か月週1回の訪問に入っていましたが、一旦卒業することになりました。ご本人は「毎週お話しを聞いていただけて気持ちが楽になっていました。呼吸法やリラックスもよかったと思います。」と。ご自分たちだけの生活をできるだけ長く楽しんでいただけるととうれしいです。いざとなったらいつでも駆けつけます、とお約束しました。その一方で最期までわずかな治療の可能性にかけて、葛藤の中で「もうあきらめるしかない、俺は死ぬんだよな。」と悟られたけれども残された時間がほとんどなかった方もいらっしゃいました。
ACPの難しさ、難しいがん治療と予後の関係を医師と協働してどのようにお伝えし、納得解を共に得て今ある生の時間を大切にできるのか、ますますの課題です。4月から新スタッフも迎えることができました。ご本人ご家族、そしてスタッフと話し合いながら最善を尽くしたいと思うどしゃぶりの6月です。