36、産褥

定義

出産から6週間

情報

  1. 出産後の変化への対処
  2. 適切な授乳に関する問題とストレス
  3. 日齢にあう体重増加
  4. 児の嘔吐や続く啼泣
  5. 出産後の活動/休息/食事/行動
  6. 出産後の身体の異常(異常出血/膣分泌物)
  7. 異常な抑うつ気分や不安
  8. 児への愛着形成
  9. 出産後合併症
  10. 家族やサポートの有無

Outcome

理解・関心

  1. 出産後の身体的・心理的変化や経過に関心がもてない
  2. 出産後の身体的・心理的変化や経過に少し関心がある
  3. 出産後の身体的(乳房含む)・心理的変化や経過を理解しているが自身の状態の判断は難しい
  4. 出産後の身体的(乳房含む)・心理的変化や経過や支援を求めるタイミングを理解されている
  5. 出産後の身体的(乳房含む)・心理的変化や経過、支援を求める必要性やセルフケアを理解されている

行動・技能

  1. 産後の情報を求めようとせず適切な生活行動をとることをなさらない
  2. 産後の情報は求めようとされている
  3. 産後の適切な情報を求め、自身の睡眠や食事、運動、適切な授乳に関する行動をとろうとされている
  4. 産後の適切な情報を求め、自身の睡眠や食事、運動、適切な授乳に関する行動が時々とれている
  5. 産後の生活や授乳に関する適切な情報を入手し必要に応じてサポートグループを活用しながら適切な生活行動がとれている

介入

観察

  1. 産褥期の回復状況;食事、活動など
  2. 産後疲労;睡眠
  3. ホルモン変化による症状;イライラ、情緒不安定、むくみ、肌荒れ、湿疹、抜け毛、吐き気など
  4. 産後に起こりやすい症状;疲労、肩こり、腰背部痛、腱鞘炎、メンタル不調
  5. 乳房の状態;緊満、炎症の有無
  6. 乳汁分泌、乳管開通状況
  7. 授乳状況;授乳時間、授乳間隔、授乳姿勢、授乳に関する不安
  8. 産後うつ、ストレス、気分の落ち込み;表情、言動、不眠、食欲低下
  9. 児への愛着
  10. パートナー、家族の支援
  11. 姉妹、兄弟との関わり

ケアと治療処置

  1. 産後の変化やお気持ちをよく伺います
  2. 産褥ケアをします:子宮復古の促進、乳管開通
  3. ハイリスクの産褥ケアをします:子宮復古の促進、母子分離のケア、搾乳
  4. 授乳に関するケアをします:乳房ケア、授乳時間、授乳間隔、授乳姿勢など
  5. 抑うつ状態の早期発見をします:エジンバラ産後うつスクリーニング
  6. 新生児ケアをしできるようにお手伝いします:清潔、移動、排泄、栄養、安楽、呼吸、体温の維持

教育

  1. 産褥期の生理的な身体の変化、心の変化への対応
  2. 育児の教育:沐浴、基本的な育児、児の健康状態の観察法
  3. 褥婦セルフケア教育:生活行動(衣食住、性生活、産褥体操、マイナートラブルの予防と対処、健康管理)
  4. 家族計画の指導:性生活、避妊法の確認と指導

調整

  1. 助産師との連携と介入
  2. 抑うつ時の専門的な介入
  3. サポートグループ
  4. サポートシステム
  5. 電話訪問

課題名の例

  • 授乳が効果的でない
  • 適切な授乳が進んでいる
  • 育児技術への不安
  • 育児技術に自信を深めている
  • 産後抑うつ状態