定義
日常生活における身体運動・ADL/IADLの状態や質
情報
- 寝たきりがちの生活スタイル
- 座りがちの生活スタイル
- 十分でない運動
- 自力での意図的な身体運動の障害
- 環境の中で目的にあった動きができない
- 関節可動域(ROM)の制限
- 筋緊張低下
- 感覚の鈍麻・亢進(しびれや麻痺)
- 平衡感覚低下(ふらつき)
- 歩行や移動の障害
- 骨折・変形
- 本人の身体活動性への意識と行動
- 活動時の痛み
- 身体活動性を回復しつつある
Outcome
理解・関心
- 活動・運動をすることに関心や意欲がない
- 活動・運動は必要だと気づかれているが目的が明確にならない
- 活動・運動を自分の健康に関連づけて理解されている
- 活動・運動は自分の健康を促進し改善することを理解されている
- 自分がどのような活動・運動をすることが必要か目的と利点・工夫を説明することができる
行動・技能
- 活動・運動はなさらない(転倒転落予防行動をとらない)
- 活動・運動(転倒転落予防行動)をときどき行われる
- 活動・運動に参加されるが不十分な状態である(転倒転落予防行動が不十分)
- 活動・運動(転倒転落予防行動)をほとんど自立的に実施されている
- 日常的に活動・運動(転倒転落予防行動)を自立的に実施されている
介入
観察
- 活動・運動に対する本人の思いや考えを伺います
- 活動・運動状態
- ADL:歩く、車いす操作、食事、着替え、整容、トイレ動作、入浴、階段昇降
- IADL(手段的日常生活動作):買い物、電話対応、食事の用意、洗濯、整理整頓、交通機関利用、金銭管理
- 一日の運動量
- 自発性(自分での運動量)
- 関節可動域(ROM)(関節の動く範囲)
- MMT(徒手筋力テストの評価)
- 歩行姿勢と移動方法(ふらつきがあるか)
- (転倒スクリーニング)転倒の原因を考えます:過去の転倒暦、最近の転倒、歩行不良やバランス異常、環境、履物や衣服
- 歩行(転倒)に対する不安や恐怖がないか
- 適切な推奨された姿勢か
- 補助具の使用状況
ケアと治療処置
- 他動運動(関節が固まらないように介助者が身体を動かします)(関節拘縮予防)
- ・ゆっくりと運動を開始し、不快感を感じている様子があったら止める
- ・伸びているのを感じるまで関節をゆっくりと滑らかに動かす
- 自動運動(自分で動く運動)をおこない筋力を強化します
- ・具体的には下肢伸展挙上運動、大腿四頭筋運動、膝伸展運動
- 歩行の機能を維持します:歩行訓練、下肢筋力強化のための運動(座位あるいは立位での足踏みや踵あげ・下肢運動・階段昇降訓練など)
- バランス訓練をします(つかまっての片足立ち、トランポリン運動など)
- 半座位の保持をします
- 座位がとれるように支援します(足底を床につける、背中を起こす、上肢で身体を支える)
- 起居動作(姿勢を変える、座る、臥位になる、腹臥位、寝返り)を支援します
- 散歩の際に同行します
- 装具装着をお手伝いします:体幹装具、頸椎装具、上下肢装具等
- 移動(歩行・車椅子使用など)を支援し筋力・活動力を維持できるようにします
- 転倒を防止するケアをします:環境整備、付き添い、離床通知モニター観察等
教育
- 運動習慣の見直し
- 運動の必要性の説明と動機付け(一日の回数などの目標立てと提示、これならできるという実感を持てるように)
- 生活動作や歩行・外出の勧め
- 適切な運動種類/スケジュール
- 転倒を起こしにくい生活環境の整備を一緒に検討します
- 転倒した場合の連絡方法を家族を含め検討します
- 適切な道具の選択
調整
- 運動機器
- 適切なベッドや椅子
- 杖や歩行器、車いすの調整
- PT/OTによるケアと連携
- サービスのスケジュール調整
- サービス間調整
- サポートシステム(デイケア・リハビリ・職場・近隣)
- フィットネスセンター
参考
リハビリテーションガイドライン
課題名の例
- 身体活動性に障害がある
- 転倒転落の可能性がある
- 身体活動性の維持・拡大ができている
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