35、妊娠出産

定義

受胎から出産までの期間

情報

  1. 身体の変化への対応
  2. 妊娠期の生活(運動/休息/食事/行動)への対応
  3. 妊娠中の合併症/早期産
  4. 胎児への愛着
  5. 分娩時の不安
  6. 不適切なソーシャルサポート
  7. 適切なソーシャルサポート

Outcome

理解・関心

  1. 妊娠、分娩にともなう身体的・心理的・社会的変化や危険因子に関心を示されない
  2. 妊娠、分娩にともなう身体的・心理的・社会的変化や危険因子に関心を持ち始めている
  3. 妊娠、分娩にともなう身体的・心理的・社会的変化や危険因子に関心を持ち、適切な生活行動を理解されている
  4. 妊娠、分娩にともなう身体的・心理的・社会的変化や危険因子や適切な生活行動を理解されている
  5. 妊娠期、分娩に応じた適切な生活行動がわかっており、またそれらが良い結果をもたらすことを理解されている

行動・技能

  1. 妊娠中のケアを求めようとせず喫煙や飲酒の習慣をやめない
  2. 妊娠中のケアを求めているが喫煙や飲酒の習慣はやめない
  3. 妊娠中のケアを受け、喫煙や飲酒の習慣をつつしもうとされている
  4. 妊娠中のケアを受け、出産に備えて環境を整えはじめている
  5. 定期的な妊娠中のケアを受け愛着行動がみられ、出産に備えて環境を整え準備している

介入

観察

  1. 妊娠による不快な身体症状
  2. 妊娠経過に合わせた食事や生活の調整
  3. 受療行動、ケアの受容度
  4. 妊娠経過に影響する因子の有無(嗜好品、年齢、既往歴、感染症の有無、BMIなど)
  5. 妊娠による不安やストレス
  6. 妊娠による合併症(体重増加(減少)・血圧上昇・浮腫、尿たんぱく、高血糖、けいれん等)
  7. パートナーや家族の協力
  8. 職場環境
  9. 感染症の徴候
  10. 歯、口腔内環境
  11. 胎児への愛着行動
  12. 出産後の生活のイメージ

ケアと治療処置

  1. 妊娠期ケアをします:健診、胎児心音聴取
  2. ハイリスクの妊娠期ケアをします:精神的ケア、週数ごとの母体と胎児の状況について定期的に状況把握し日常生活をサポートする
  3. 感染症の早期発見をします
  4. 不安やストレスケアをします
  5. 外国人妊産褥婦へのケアをします:文化の違いを考慮したケア、情報と社会資源の提供、地域との連携
  6. 死産、流産、新生児死亡ケースへのケアをします:グリーフケア

教育

  1. 妊婦セルフケア教育:生活行動(衣類、食事と体重管理、環境調整、運動、性生活、異常の早期発見、乳房ケア)
  2. 妊婦セルフケア教育(ハイリスク):1に加えて顕在化している症状管理とセルフケア、さかご体操・胸膝位指導
  3. 妊娠による不快な症状に対する工夫と対処方法
  4. 感染徴候のセルフチェックと早期受診
  5. 妊娠期の休息/食事/運動
  6. 妊娠中の全体スケジュールや妊婦健診と母子手帳の確認
  7. 不安・ストレスを感じた時の対処
  8. 母親学級、家族学級
  9. 妊婦の家族への指導・教育:家族のサポート、家族の調整、情報提供、胎児との愛着形成のケア、家族計画の確認
  10. 分娩の準備教育:入院準備と調整、分娩準備と調整、胎児との愛着形成のケア、呼吸法、リラックス法、バースプラン
  11. 分娩の準備教育(ハイリスク):9に加えて意思決定支援(分娩施設方法の選択)
  12. 親になることの教育:育児全般(授乳、オムツ交換、沐浴など)、赤ちゃんに関する知識

調整

  1. 助産師との連携と介入
  2. サポートグループ
  3. サポートシステム
  4. カウンセリングケア
  5. 電話訪問

課題名の例

  • 妊娠を受容することができない
  • 妊娠を受容して準備を開始している
  • 出産に備えることができない
  • 出産に備えている
  • 必要なソーシャルサポートが得られない
  • 家族の相互関係を深めつつある
  • 分娩の準備をすることができない
  • 分娩の準備を進めている