定義
尿の生成と排出
情報
- 尿失禁
- 排尿困難・尿閉・神経因性膀胱
- 残尿感
- 尿量異常
- 血尿
- 夜間多尿・頻尿
- 排尿時痛
- バイタルサインズ
- 受けている治療:腹膜透析・HD等
- 確立された排尿パターン
Outcome
理解・関心
- 尿失禁(自己導尿)あるいは治療法への対処や理由に関心が示されない
- 尿失禁(自己導尿)あるいは治療法への対処や理由に関心を持たれている
- 尿失禁(自己導尿)あるいは治療法への対処や理由を少し説明できる
- 尿失禁(自己導尿)あるいは治療法への対処や理由をほぼ説明できる
- 尿失禁(自己導尿)あるいは治療法への対処や理由を一貫して説明できる
行動・技能
- 尿失禁(尿閉)あるいは治療法に対する対処が難しい
- 尿失禁(尿閉)あるいは治療法に対してわずかに対処を行なわれている
- 尿失禁(尿閉)あるいは治療法に対してときどき対処を行なわれている
- 尿失禁(尿閉)あるいは治療法に対してほぼ適切に対処を行なわれている
- 排尿訓練や自己導尿、おむつ使用あるいは治療法の調整を一貫して行なわれている
介入
観察
- 排尿や治療に関する思いや考えを伺います
- 排尿回数(パターン)・量・色・残尿感・失禁・尿意
- 尿路感染症状:混濁、排尿時痛、発熱等
- 水分出納(必要時飲水管理ノート)
- 食事内容
- 体重管理(飲水量は500mL/日までとし、中1日では3%以内、中2日では5%以内が標準、ドライウェイト、除水量、CTR)
- ウロストミーの場合のストーマ周囲の発赤やびらん
- 尿道留置カテーテルの場合のカテーテルの状態
- 血液検査データ:CRP、WBC、Cr、BUN、電解質、hANP、BNP
- 本人(介護者)の対処方法
- 失禁による皮膚トラブル
- トイレまで移動できる活動能力
- 薬物の影響:筋弛緩剤、抗コリン作用剤、抗不安薬、利尿剤、等
ケアと治療処置
- 膀胱留置カテーテルあるいはウロストミー、腎瘻、膀胱瘻等の管理をします:挿入部の発赤、腫脹、痛み、浸出液、発熱
- 尿路感染症予防をします:石鹸と流水による陰部洗浄、水分摂取
- 排尿訓練をします
- 服薬管理をお手伝いします(服薬カレンダーや服薬ボックス、声掛け、家族やヘルパーの協力)
- 薄味の透析食の工夫を提案します:香辛料や酸味の使用、配食サービス
- パット、オムツ交換をします
- トイレ誘導をします
- 自己導尿の支援をします
- 腹膜透析、HD管理をします
教育
- 腎泌尿器系の構造と機能
- 排尿訓練
- 受療者には通院時に医師や看護師と疑問や質問があれば相談できることを伝え、クリニック側と調整する
- 家族の介護負担に着目し軽減できるよう話し合う
- 趣味の交流や外出など楽しみをもって生活できるよう相談する
- 水分出納バランス
- 尿失禁時の骨盤底筋体操:尿道・肛門・膣をきゅっと閉めたり緩めたりを2-3回繰り返す→ゆっくり締め3秒静止して緩めるを2-3回、1回5分程度
- 感染予防:陰部洗浄
- 在宅尿道留置カテーテル管理の指導:連日の陰部洗浄、水分摂取、逆流防止法、尿廃棄方法、観察(尿が出ない、尿意や痛み)、トラブル対処、物品管理
- 在宅腎瘻(膀胱瘻)管理の指導:トラブル対処、物品管理、感染管理、交換管理、排液・チューブ・バッグ・連結部の管理、挿入部の管理、挿入部周辺皮膚管理、家族指導
- 留置カテーテル使用時の外出で活用できる用具(レッグバック、DIBキャップ、蓄尿カバーの使用)
- 自己導尿の指導:各種手順、トラブル対処方法、物品管理、感染管理、家族指導
- スキンケア
- ウロストミーの管理
- 在宅腹膜灌流の指導:各種手順、腹膜灌流の手技、感染予防方法、トラブル対処、物品管理、家族指導
- 透析管理の指導:シャント管理方法、感染予防、体重管理、飲水塩分カリウム摂取管理
調整
- サービス間調整
- 薬剤師・栄養士のケア
- 衛生材料
- サポートグループ
- サポートシステム(WOCナース)
参考
日本創傷・オストミー・失禁管理学会:ABCD-stomaケア, 2019
課題名の例
- 排尿障害
- 透析に伴う苦痛
- 体液量過剰
- (透析療法自己管理に関する課題はヘルスケアで)
- 適切な排尿コントロール
- 適切な透析管理
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